そして105歳になった哲代さんは・・・?

~広島県尾道市~
蝉の声がうるさくなってきたこの日、主がいなくても、家には花が飾られ、風が通りぬけていました。哲代さんは、104歳の秋から、度々入院することがあり、復活して退院する度に、施設で療養。自宅に戻ることはできていません。

弱くなった肺の機能を補うために、哲代さんは常時、鼻から酸素を吸入しています。

哲代さん)
「逃げられやせんよ。悪さしよう思てもできん」

移動は、基本的には車椅子です。この日は、3週間ぶりに半日だけの外出です。季節は確実に夏に変わっていました。

哲代さん)
「すごい温いなぁ」

弥生さん)
「どんな?おばちゃん、調子は?良い調子?」
哲代さん)
「良い調子です」

この日の体調は抜群で、移動中もおしゃべりが止まりません。

哲代さん)
「女性です。私より若いかなぁ」
俊子さん)
「おばちゃんより(年が)多い人おるまぁ」

哲代さんの、久々のご帰還とあって、近くの姪っ子甥っ子が集まります。

哲代さん)
「ごぶさたばあしとりましてすみません。仏さんもみんな元気で。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」