国土交通省は、玄関先に荷物を届ける「置き配」の促進に向け、オートロックでも置き配ができる仕組みを支援し、更なる配送の効率化を目指したいとしています。

物流・宅配業界では、ネット通販などの普及により、配達件数が増える一方、深刻なドライバー不足や再配達による負担の増加が課題となっています。

国交省は、更なる配送の効率化を図るため、荷物を手渡しせず玄関先などに置く「置き配」の促進に向け、配達員がマンションのオートロックを一時的に解錠できる仕組みを支援すると明らかにしました。

この仕組みは、少なくとも2万棟を超えるマンションや、一部の事業者ですでに導入されているということです。

今後、ワンタイムパスワードを使ったオートロックの解除など、企業ごとに異なる仕組みや配送データの共通化などを国が支援したいとしています。

一方、配達員がオートロックを一時的に解除できることによる防犯上の懸念について、中野国交大臣は「防犯やセキュリティが大前提」としたうえで、マンションの管理組合などの合意がなければ、導入されることはないとしています。