17日午後9時55分ごろ最大震度5弱の地震がありました。
鹿児島県内では、最大震度5弱を奄美地方で観測しています。
震源地はトカラ列島近海で、震源の深さは1キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4.7と推定されています。

各地の震度は、
震度5弱が鹿児島十島村、
です。

震度5弱
  鹿児島十島村諏訪之瀬島*
震度3
  鹿児島十島村悪石島*
震度1
  鹿児島十島村中之島徳之尾 鹿児島十島村平島*
  鹿児島十島村口之島出張所* 鹿児島十島村中之島出張所*


この地震による津波の心配はありません。

震度5弱 諏訪之瀬島の住民は

十島村・諏訪之瀬島には78人が暮らしています。村などによると、これまでのところけが人はいないということです。

諏訪之瀬島に住む矢澤孝雄さんによりますと、地震発生当時は、自宅にいたということです。

矢澤さんによりますと、地震発生当時は、それなりに揺れを感じたが、家の中の家財道具や食器などが床に落ちることはなかったと話していました。

今のところ、島民が自宅の外に避難している様子は確認できていないということです。

気象台「今回は火山性地震」

震源は諏訪之瀬島西側の近海で、気象台は、震源の位置などから火山性の地震とみています。

諏訪之瀬島 気象庁カメラ


トカラ列島近海では、今年6月以降、群発地震が起きていますが、これまでは悪石島と小宝島の間が主な震源で、今回の地震は震源が異なるということです。

今回、地震が起きた諏訪之瀬島西側の近海ではきょう、体に揺れを感じない程度を含む火山性地震がこれまでに200回以上観測されています。
これまでの研究で島の西側のやや深いところには、マグマだまりがあるとみられています。

気象台は、「諏訪之瀬島の活動に特段の変化は見られず、今回の地震で噴火活動への影響の可能性は、現在のところは分からない」としています。

気象台は、今後も今回と同じ震度5弱程度の地震が起きるおそれがあるとして、引き続き、注意を呼びかけています。