埼玉県で起きた道路陥没事故は、下水道管の破損が原因となった可能性が高いとみられています。
その下水道管は、老朽化が深刻になっています。腐食が進んだ下水道管の対策はどのように進められているのでしょうか。広島市で取材しました。
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地下1・31メートル。コンクリート製の古い下水道管を更新する工事が行われていました。管の直径は30㎝。敷設から68年が過ぎ、腐食が確認されたため、40mの区間を更新します。
佐々木組 仁島崇修さん
「水漏れではないが、ひび割れが確認されたので早めに直します。今後ひび割れがひどくなって土が管に入って陥没が起きたり…となるので、そうなる前に」
先月、埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故。下水道管の破損が原因とみられ、老朽化対策への関心が高まっています。

業者
「OKですか?」「OKです」
黄色い袋に入っているのは樹脂製の下水道管です。ゆっくりとマンホールに引き込んでいきます。中に空気を入れて膨らませたあと、機械で光を当てると固まります。この工法なら、古い管をそのまま残すため、掘削する必要はありません。

佐々木組 仁島崇修さん
「掘ると日にちもかかるし下水道管以外にも水道管などもある。掘らない工法、『管きょ更生工法』が主流になっています」
