アメリカ軍の空母艦載機による模擬着艦訓練=FCLPが、山口県の岩国基地で始まりました。

戦闘攻撃機などがタッチアンドゴーを繰り返し、基地周辺にはごう音が響き渡りました。アメリカ軍の通告どおり、午後1時半にFCLPが始まったとみられます。

FCLPは滑走路を空母の甲板に見立てて空母艦載機がタッチアンドゴーを繰り返す陸上での模擬着艦訓練です。通常、訓練は太平洋にある硫黄島で実施されますが、火山活動のためアメリカ軍は防衛省を通じて「岩国基地で行う」と地元に通告していました。

米田健太郎記者
「約7km離れた大竹市でも機体を確認することができます」

空母艦載機がタッチアンドゴーを繰り返す訓練は、激しい騒音が伴います。県や基地に近い大竹市や廿日市市などは、「地元住民に多大な影響を与えることとなり、断じて容認できない」と、岩国基地で実施しないようアメリカ軍や日本政府などに求めていました。

大竹市の女性(80代)は「なんとも言えないが、うるさいよね。大竹はそんなにこたえないと思いますけど」と、男性(70代)は「練習しておかないといけないことはしておかないといけないと思うし、大竹はまだ近くないので、そこまで(影響は)ないと思うけど、お互い折り合っていかなければと思う」と話しました。

訓練は午後5時前にいったん終了しましたが、午後6時45分から再び実施される予定です。FCLPが実施される期間は、26日まで(土日と祝日を除く)です。