9月16日、NTT西日本で発生した大規模な通信障害。午後3時45分ごろから京都・大阪の全域と兵庫の一部地域の固定電話・最大227万契約が通話できない状況になりました。原因は「通信設備の故障」で、約50分後の午後4時36分に復旧したということです。

 (NTT西日本 東淳史広報室担当部長)「大変なご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます。原因の究明と再発防止に努めてまいりたいと思います」

 この通信障害について街の人に話を聞くと…

 (80代)「(Q通信障害の影響は?)家ではなかったよ。固定電話つかっている人少ないと思うわ。(固定電話)あるんだけど使ってない人が」
 (80代)「うちは固定(電話)はないです。携帯だけ。だから、何も(影響)なかったです」
 (20代)「(Q通信障害があったの知ってますか?)知らない。私は(提出する)書類とかも全部携帯電話番号を書くので、今は固定電話は全然触れていない状態です」

 スマートフォンをメインに使っているため「影響が無かった」という人が多くいましたが、その一方で…

 (伊丹市・管財課 元松亮課長)「(市役所)庁内に100台以上の外線電話がありますけれども、これがすべてとまった。このような大規模なものは初めてだと思います」

 伊丹市役所では16日午後、一斉に電話がつながらなくなり、ホームページやXで注意を呼びかけるなどの対応に追われました。

 “固定電話サービス”を利用できない影響は「命の現場」にも。伊丹市では、救急搬送の要請に遅れが生じていたことがわかりました。警察によりますと午後4時20分ごろ、伊丹市内の会社で従業員の男性(52)が意識不明の状態で倒れているのが見つかりました。

 この会社の社長が午後4時22分に119番通報しましたがつながらず、110番通報。警察から消防へ救急要請しましたが、会社の社長が119番通報しようとしてから15分が経過していました。その後、男性は病院に運ばれましたが死亡が確認されました。119番通報がつながらなかったことと、死亡との因果関係は分かっていません。