「結婚してもお互いにそれぞれの姓を名乗りたい」。そんな思いを持った東京都や北海道などに住む男女12人が国を提訴しました。「夫婦別姓の選択肢を認めない今の法制度は憲法違反」だと訴えています。広島でも長年、実現を求める人たちがいます。

『選択的夫婦別姓制度』については長い間、議論が行われています。「夫婦同姓」あるいは「夫婦別姓」を本人の意思でそれぞれ選べる制度です。現在、日本の法律では夫婦どちらかの姓に統一しなければなりません。
アメリカや中国など、法務省が把握する19か国の中では、法的に夫婦別姓が認められていないのは「日本のみ」です。さらに、全体の約95%が「女性が姓を変える」ということで「夫婦同姓」という状況が今の日本の中にあります。

3月8日、東京都や北海道などに住む30代~60代の男女12人が「夫婦別姓の選択肢を認めない現行の法制度は個人の尊重などを求める憲法に違反する」として国に賠償などを求め、東京地裁と札幌地裁に提訴しました。