広島市は28日、市内の公立保育園で、女性保育士(30代)が5歳児クラスの園児3人のこめかみを叩くなどの虐待があったと発表しました。

広島市によりますと、この保育士は17日の昼寝の時間に、園児3人が大声で走り回るなどしたため、横になるよう何度も促したものの、指示に従わなかったことから、保育士は大きな声で注意し、他の園児の目の前で、3人のこめかみを叩いた後、腕を掴んで保育室からテラスに連れ出したということです。

園児3人のうち1人は、腕を強く掴まれたことによるものとみられる青あざが出来たということです。他の2人に傷は確認されていません。

この保育士は、3歳未満の園児を担当していましたが、17日は5歳児クラスの担任が不在だったため、代理で保育を担当していました。

保育士がその日の夜に園長に「大変なことをしてしまった」と申し出て発覚。保育士は「感情的になった自分を抑えきれずに叩いてしまって申し訳なかった」と話しているということです。

市はこの事案が、園児3人に対しての身体的虐待と、他の園児への心理的虐待にあたるとして、この保育士を保育業務から外しています。

市は今後、保護者説明会の実施や、この保育園に対して再発防止に向けた指導を行うとしています。