汚染判明後にやるべき3つのポイント ①飲用の中止 ②健康状態の確認 そして…?
原田准教授によりますと、大切なことは主に3つあって、
(1)汚染された水を飲まないこと
⇒東広島市では飲用水の配布と上水道接続の方針
(2)健康状態を確認すること
⇒現在の状態を「診断」することと今後のための「濃度測定」
(3)発生源を断つ、ということなんです。
ですが、今のところ発生源は特定できていません。ただ、こちらをご覧下さい。

■在日米軍基地周辺のPFAS検出地点
これらの指針値超えのポイントには、いずれも、在日米軍基地の近くにあります。(一般的に)基地では、かつてPFASを含む泡消火剤が使われていて、汚染との関連が疑われています。

■東広島市の検出地点
東広島市の高濃度地域も、米軍川上弾薬庫に接しています。
東広島市は、2023年12月以降、国を通じて米軍に対して何度も情報公開や、水質調査を要求しています。そんな中、中国四国防衛局を通じて、2月27日に、東広島市に回答がありました。それがこちらです。

■米軍からの回答は…
〇県内の施設においては、これまでに、泡消火剤を、消火活動や訓練で使用したことはない。
〇泡消火剤は、2020年におよそ8300Lを処分し、一切保有していない。
東広島市は、改めて▽2020年の処分の方法や▽水質検査の実施などを強く要請しているということです。
また、RCCの取材に対しては、
〇アメリカ軍は、検査結果を把握していて、発生源に関する懸念を共有している
〇近隣住民の安全は「最優先事項」である
と答えましたが、それ以上の具体的な回答はありませんでした。
今回、高濃度汚染が判明したのは、川の水ではなく地下水、ということで、東広島市は警戒感を高めていて、より広い範囲での調査を始めています。