小林康秀 キャスター
焼いても、蒸しても、フライにしてもおいしいですよね、カキ…。ところが、このカキ、ことしはまさに3重苦を乗り越えて出荷されているんです。

(1)近年の栄養不足で生育不良
(2)夏の暑さで死ぬ
(3)鳥インフルエンザの影響でカキ打ちに制限

こういった問題を行政的にもなんとかしようと、来年度の予算案には、県ではカキ殻の「有効活用対策推進事業」として5300万円が、広島市では漁協に対するカキ殻の購入費の補助に500万円が計上されました。

というのも、この3つの問題のうち下の2つは、カキ殻をしっかり活用することで解決に向かいそうだということなんです。どういうことなんでしょうか?

最盛期のカキですが、今シーズンは順調とはいえない滑り出しとなりました。ことし1月までは「隔週水曜日」にはカキ打ちが中止されていたのです。

地御前漁協 峠誠二 理事
「わたしたちもせっかく作ったものですから、どんどん出荷して、お客さまに食べていただきたいんですけど、それを止められるというのは辛いですね」

カキ打ち中止の主な原因は、鳥インフルエンザでした。