唯一の3年生の背中を見て躍動する後輩たち
その背中で後輩たちを鼓舞してきた崎原。プレーでチームに勢いをつけます。
第4クオーターに入り集中力が高まる石川。激しいプレスやハードワークで小禄に簡単にシュートを打たせず、3分半以上、得点を許しません。

いいディフェンスはチームにリズムを生み、今大会、準決勝までに89得点をあげている石川のエース・城間が勢いを増します。カットインやミドルレンジからのジャンプシュートなど中、外からゴールを射抜き、4クオーターだけで10得点を奪い、点差を広げます。
そしてチーム一丸となって小禄を突き放した石川に、その瞬間は訪れました。
「ビー」

75対69。試合終了を告げるブザーが鳴り響くと、大きな歓声が沸き上がった沖縄アリーナ。その歓声の中、コートになだれ込んだ石川の選手たち。その顔には涙と笑顔が溢れていました。
最後に全国への切符を掴むことができた崎原はー

石川3年 崎原心美
「自分にとっては最後の大会だったのでつらいことや悔しい思いをたくさんしてきたけど、この一瞬で報われたような気がします。今日課題で出たたくさんのことを克服して全国に挑みたいと思います」

沖縄バスケの代表としてウインターカップに挑む石川。次は全国の強豪たちとの勝負が待っています。