今月、尖閣諸島や石垣島の近くで中国船による領海侵入や排他的経済水域での調査活動などが相次ぎました。尖閣諸島沖の現状はどうなっているのでしょうか。近年の状況と第11管区海上保安本部トップの話を交えて見ていきます。

第11管海上保安本部 一条正浩本部長
「接続水域内に中国の海警局がいることは自由です。しかしながら、中国の船がこの辺りを航海するのは非常にメッセージ性が強いものになります」
尖閣諸島周辺海域を含む領海の警備を行う第11管区海上保安本部のトップ・一条本部長。
先月(5月)20日、宜野湾市で行われた講演会で尖閣諸島付近で起きている事例について話しました。
今月(6月)4日には中国の海洋調査船「東方紅3」が石垣島の北の排他的経済水域内で、海保が中止を求めるなか、4日間にわたり観測機器とみられるものを海中に投下。2日には中国海警局の船4隻が領海に侵入し、機関砲らしきものを搭載した船も接続水域内で確認されています。

尖閣諸島や石垣島の近くでは中国船による領海侵入や排他的経済水域内での調査などが相次いでいます。石垣島からおよそ170キロ、中国大陸からおよそ330キロ離れた尖閣諸島。いま、どのような状況にあるのでしょうか―。⇒次ページ 中国公船に関する統計など