息子の死から2年半 今も息子と生きる遺族
男子生徒の母・みかさん(仮名)
「このことを口に出すことが本当に苦しくて、苦しくて、毎日泣いては、がんばろう、泣いては、がんばろうの繰り返しで。存在が大きかった。今でも泣けるくらい。癒されていたよね。いつも話も上手な子だったので」

息子の死から2年半。遺族は今も息子とともに生きていました。
母・みかさん(仮名)
「息子の分も用意して、いつも夕飯は一緒に食べているんですよ、同じものを毎日一緒に朝昼晩できる限り。仕事が終わっても近くに墓苑があるので。そこにいないんだけど、毎日ただいまって言葉は出したいと思っていて、お帰りって言ってくれてないかなと思っていて」
口下手だった父・さとしさん(仮名)は、ますます口数が少なくなりました。

父・さとしさん(仮名)
「本当に…、つらかったですね。すみませんね…、言葉にするっていうのがちょっとなんか…」
さとしさんをフォローするように、母・みかさんは言葉を添えました。
母・みかさん(仮名)
「私ばかりがしゃべってしまうことがあって。きょうもずっとそばで聞いてくれて。むしろ私は夫に支えられているので」
これまで、ほぼテレビの取材を受けてこなかった遺族ですが、それでも母・みかさんは、少しずつ歩みを進め、県内で開催される『子どもへの暴力を考える勉強会』などには定期的に参加してきました。
母・みかさん
「自分ができることって何なのかなって、自分の中でも考えながら、学びながら、いろいろやっていきたいなっていうのはあって」








