夏の満月の夜に繰り広げられるオカガニの放卵が3日夜、宮古島市の池間島の海岸で確認されました。
内陸性のカニのオカガニは普段、雑木林や畑の中に住んでいますが、夏の満月前後の夜に腹部に抱えた卵を海に放つため浜を下ります。

この日は日没ごろになると卵を抱えたオカガニが姿を見せ始めました。
オカガニは道路を渡って海辺へと向かい、午後8時過ぎには波打ち際へ向かうオカガニ達の浜下りが始まりました。
海に入ったオカガニたちは波に揉まれながらハサミを掲げ、身を震わせながら無数の卵を大海原へと送り出していました。

この日は地元の人や観光客らも浜辺を訪れ、オカガニ達の神秘的な命の営みを見守っていました。
