探鯨員の仕事は、今、新たな世代に引き継がれつつあります。
今年1月から探鯨員に就任した岩佐きららさん。去年、座間味村に移住してきたばかりで、覚えることが山のようにあります。

新人探鯨員 岩佐きららさん「景色とか観測位置が変わると、『あれ、今見えてるのってなんの島だっけ』みたいな。この三脚も今まで触ったことなかったんですけど、探鯨はじめて教わって、立てるようになって」
まだ独り立ちには不安が残るというきららさん。ですが、クジラを探す目は研ぎ澄まされてきました。
新人探鯨員 岩佐さん「あ、あっちの名瀬の沖!その横で今わしゃわしゃ、飛んでますね!飛びましたよ今!見ました?」

Q探鯨員のやりがいは?
「やっぱりジャンプを見れて、船長さんに今ジャンプしたよってすぐ報告できるところだったり、あとお客さんが近くで見てたらいいねって感じですかね。また来年もやってみたいなと思いますね。とっても地味な仕事で、なおかつ疲れる。疲れやすいというか、日にも焼けますし。暑かったり寒かったりもありますし」

探鯨員 奥さん「好きなんでね、単純に。見てれば楽しいっていうのがあるので」

座間味のホエールウォッチングの肝心要『探鯨員』。クジラたちが今年も慶良間の海に帰ってきたのは、彼らの優しいまなざしがあるからかもしれません。
【記者MEMO】
船とクジラとの遭遇率が高いのは、座間味村に高台が多いことも理由の一つ。山々が連なった地形で、一番高いところでは海抜187.2mあります。クジラの観測ポイントをたくさん設けられ、探鯨員のシステムが成立するために重要な要素ということでした。協会によるとクジラの姿は3月下旬ごろまで見られるそうです。是非チェックしてみてください。