12日から開催される沖縄全島エイサーまつりに陸上自衛隊が出演することに、一部市民団体などが反発していた件で、実行委員会事務局は陸上自衛隊に出演取りやめを求めないことが分かりました。
陸上自衛隊第15旅団は取材に対し、「隊員の福利厚生および地域との一体化の観点から貴重な機会で、主催者側からの参加取りやめ等の要請がなければ、参加させていただければありがたい」と回答を寄せました。
まつりの事務局は出演取りやめを要請しないとしていて、陸上自衛隊は全島エイサーまつりのあすの演目に出演する見通しです。
出演取りやめを求めた市民団体にも11日午前、陸上自衛隊第15旅団から「出演を取りやめない」と連絡があったということで、団体の共同代表は「事務局に対する不信感を拭えないまま当日を迎えることになる」と反発しています。
一方まつりの主催団体である琉球新報社と沖縄テレビは「出演者の選考には関わっていない」としたうえで、自衛隊の出演にはそれぞれ「違和感を禁じ得ない」「賛否が分かれる以上、より慎重な議論があってしかるべき」とコメントしています。