友愛医療センター 西平守邦(にしひら・もりくに)医師
「社会を回さなきゃいけないのは十分理解できますし、沖縄に関しては観光に依存している所もありますので、まぁただ、今までは県民と僕たちと一緒に闘うことが出来たんですけど、だんだん乖離が出てきているのは実感している」

中部保健所国吉秀樹(くによしひでき)所長
「一般の方々が息を抜いて、少し自由に行動なさる。そういう場面と、やはり医療者の大変な状況は違う。2つの世界という言い方を聞いたことがあります。別の世界なんだよなという風に思わせてはいけないんですよね」

玉城知事
「救急医療体制の維持が厳しくなり、県民はけがの治療や救命救急など、今まで受けていた医療も受けられない状態に既になりつつあります」


”重点措置”などの強い要請ではないものの、感染者数や医療現場の状況を見て、県は4人以下・2時間以内での会食を求める等『医療非常事態宣言』を出してきました。しかし、そのメッセージは県民に届いていたのか、国吉所長は顧みます。

中部保健所国吉秀樹(くによしひでき)所長
「イメージできるようにですね。県は発信していく。それが伝わったかということを、何らかの形で確かめていく事が必要なのかもしれないと思う」

国は感染者の療養期間を短縮したり、感染者の届け出を重症化リスクのある高齢者などに限定したりと、対策の緩和を進めてきました。”2つの世界”をつくらない為に。行政には的確なメッセージが求められます。そして私たちの”感染を防止”する意識も。


西平守邦(にしひら もりくに)医師
「来年に向けておそらく感染症も変わってですね、もうインフルエンザ同等の扱いをする流れになるかもしれないのはあるが、ただ感染対策は何も変わらないと思っています。どこで防ぐことができるのかということを、常に考えて行動することが、今後求められてくると思いますので、ワクチンを打つ。そして感染対策をすることをやれば何とか、一緒に乗り越えることができると思っています」