原材料価格「1.8倍から2倍」厳しさ増す豆腐業界

HACCPの施行に加え、原材料の高騰や人手不足、後継者不足も重なって豆腐製造業者の廃業に拍車がかかり、県内では今年も数軒の業者が廃業したといいます。

池田食品3代目 瑞慶覧宏至さん
「原材料の高騰はすごく打撃。昔に比べると1.8倍から2倍くらいの価格帯になっている。にも関わらず豆腐自体の価格は倍になっていない」「企業努力するしかなくて、すごい厳しい状態になっています」

販売が難しい「アチコーコー豆腐」の製造をやめる業者も増えているなか、池田食品では、移動販売による直販を強化。自ら販売ルートを持つことで、厳しい基準に対応しやすくしています。

常連客だという女性

常連客は…
「いつもこれ、熱いやつ。そのまま食べられるし、味が全然違う」
「アチコーコーの豆腐はなかなか手に入らなくなって。池田屋さんを知って、それからはずっと届けてくれる」

「県外では見られない贅沢」伝統を未来へつなぐ挑戦

池田食品3代目 瑞慶覧宏至さん
「ソウルフードと言われている県民の伝統的な豆腐を守りつつ、新しい展開、どうやったら子どもたちに届けられるか。温かい状態で店頭に並ぶのは県外ではお目にかかれない、ぜいたくなことなので、それは強みとして生かしたい」

県民に愛されてきたアチコーコーの島豆腐。豆腐業界を取り巻く環境が厳しさを増す中、沖縄独自の魅力をどう未来につなぐのか、業者の奮闘は続きます。

「島豆腐」を取り巻く環境は厳しい