東京に本社を置く大学受験の塾が突然、授業を停止し、音信不通になっていることが分かりました。塾を経営する会社の社長は「委託先に会社を乗っ取られた」と主張しています。

面接や小論文による「総合型選抜」に特化した大学受験塾「SS義塾」。

東京・港区に本社を置き、オンラインで面接対策などの授業を展開してきましたが、今月に入って突然、授業が停止し、受講生が塾側と連絡がつかない状態が続いているといいます。

塾を経営する会社の社長はJNNの取材に対し、「塾の運営業務の委託先に会社を乗っ取られた」と主張しました。

SS義塾を運営 苗田岳史 社長
「全ての業務運営をネットサービスで行っていたんですが、代表取締役である私がログイン全てできない状態にされてしまって。塾の口座として使っていたものから、全額約4000万円近くが不正に出金されていて」

一方、社長が「業務を委託していた」という男性は…。

業務委託を受けていたとされる男性
「事実無根で、銀行口座のパスワード云々に関しては僕は知らないのと、経理担当がどうとかも知らない」

社長は警視庁に被害を相談しているということで、受講生らに対し「心からお詫びを申し上げたい」と話しています。