那覇市が所有する土地の権利をめぐる贈収賄事件で、収賄の罪で起訴された那覇市議会の元議長、久高友弘被告の初公判が24日、那覇地裁で開かれ、久高被告は起訴内容を認めました。

この事件は、那覇市が所有する土地の権利をめぐって、那覇市議会元議長の久高被告とほか4人が贈収賄の罪で起訴されたものです。

起訴状によりますと久高被告は、百条委員会での調査や他の議員への働きかけなど市議会で便宜を図る見返りに、議長室で2020年12月に現金500万円を、翌2021年2月に他の被告と共謀の上、現金4500万円を受け取ったとして収賄の罪に問われています。



24日の初公判で久高被告は、「正しいと思う」と述べ起訴内容を認めました。

検察側は冒頭陳述で、議会を取りまとめるために現金が必要になると贈賄側に説明したと指摘しました。

弁護側は、金銭の受け取りがあったことを認め、その賄賂性について争いはないとする一方、議会をとりまとめるために、ほかの市議に現金を配る必要があると述べたことはなく、金額を指定したことはないと主張しています。

次回の裁判は来月8日で、被告人質問が行われる予定です。