長野県中野市で2023年5月、男女4人を殺害したとされる青木政憲被告の裁判員裁判で、検察側は「犯行態様は類を見ないほど悪質」などと指摘し、死刑を求刑しました。


検察官:「死刑を回避すべき事情はない。被告人を死刑に処し、ボウイナイフ、ハーフライフル一丁の没収が相当」(一部略)

10日目を迎えた裁判員裁判。検察側が死刑を求刑した瞬間も、青木被告は席に座って目を閉じたまま聞いていました。


殺人などの罪に問われている中野市の農業・青木政憲被告34歳。


起訴状などによりますと、2023年5月、自宅の近くを散歩していた近所の女性2人をナイフで、駆け付けた男性警察官2人をナイフと猟銃で、殺害したとされています。

「黙秘します」

今月4日の初公判で、起訴内容についてこう答えその後も黙秘を続ける青木被告。

裁判の争点は「責任能力」と「量刑」で、検察側は被告の完全責任能力を主張。
弁護側は心神耗弱を主張しています。