9月25日、オリオンビールが県内の製造業として初めて、東証プライム市場へ上場します。これまで沖縄の顔としてのブランド力を武器に多くのファンを獲得し、県外市場や海外展開にも力を入れ、成長し続けてきたオリオンビール。村野一社長に、上場に向けた挑戦と今後の戦略を聞きました。
「氷を入れた状態でここまで液を入れたら、残り炭酸入れるだけでちょうどいい6%になるグラスを、WATTAロゴで作ってもいいんじゃない」
豊見城市にあるオリオンビール本社。現場で働く社員が常に意識していることがあります。
▼オリオンビール マーケティング本部 山城翔さん
「社長から”目標必達”と言って渡された目標は、意地でもやってこいという感じ」
2021年にオリオンビールの社長に就任した、村野一社長。コロナ禍で厳しい状況にあった業績回復に向けて、就任後、真っ先に取り組んだのは営業現場の改革でした。
▼オリオンビール 村野一社長
「一定の人間が市場を読んだり、期待値を入れたりして計画を立てて、それを配布する。あなたの部署はこれ、この営業マンはこれだけ売ってほしいという目標の配布。これも必要なことではあるが、そうすると彼ら自身が自分の目標だと思わない。会社全体は成長しているんでしょうけど、何故か目標に達していない状況を変えたかったんです」
予算未達成が続いていた状況を打破すべく、社員一人一人が営業目標を立て、必ず達成する「必達」文化を定着させました。