戦争の"事実"突き止めるため 80代迎えてもなお現場へ



▼沖縄戦研究者 津多則光さん(82)
「証言の中に、『ガマが米須集落の畑のそばだった』と出てくると場所を探せる。特定できるわけ。そういった作業も平和ネットワークのガマ部会のグループの中で、検討しながら特定していった結果、100以上かな。100以上はある程度の見える形で残してあるんですね」

82歳となった現在も、戦跡めぐりのガイドを務める津多さん。

▼沖縄戦研究者 津多則光さん
「戦争は絶対にダメなんだってことを認識するために何が必要かといったらね、やっぱり事実ですよ。事実には絶対勝てない」

戦後80年がたち、ガマや壕は崩落の危険性などから立ち入りが難しい場所も増えています。津多さんは、30年あまり続けた研究を次世代に残すために資料をまとめています。

▼沖縄戦研究者 津多則光さん
「最近のように、歴史の中身をねじ曲げていく政治家も出てくるような時代になってくると、なおさらその中身が何だったのか、非常に重要になってくる。(史実の伝え方を)自分一人で考えるのではなく、交流したいんですね。沖縄戦の研究者と一緒に協力していきたい。そして、後世に本当に伝えていきたいものは何なのか考えていきたい」