職親プロジェクト・中井政嗣代表
「過去は変えることができないが、自分と未来は変えられる。そういう場を提供したいと思わないか」

先週、開かれたある講演会。刑務所や少年院から出てきた人が再び罪を犯さぬように「職の親」となって、更生を支える「職親プロジェクト」です。

雇用や住居を提供する取り組みで、現在、全国で679社が参加し、941人の元受刑者などを採用しています。

「職親プロジェクト」の沖縄支部長を務める赤嶺義秀さん。中古車販売と板金塗装の会社を営んでいます。これまで、4人の元受刑者を受け入れてきました。

職親プロジェクト沖縄支部長・赤嶺義秀さん
「やっぱり不安だと思うんです。今まで自分も面接を何度かしてきたんですけど。就職先が決まらないと、出てまた戻る可能性もあるから」「出所前から刑務所に行って面接して。直接面談に行ったり、手紙のやりとりとか。そうしたら本人も安心するから」

赤嶺さんが職親プロジェクトに参加したのは、出所後の再犯者率の高さに驚き、少しでも再犯を防ぎたいと思ったことがきっかけでした。沖縄支部の発足当時、8社だった参加企業は1年あまりで15社になりました。

職親プロジェクト沖縄支部長・赤嶺義秀さん
「仕事もない、住むところもなかったらってと思ったら、やるしかないなと。そういう思いしかないです。目の前に困っている人がいたら、手を差し伸べないと。それだけです」