80年前の沖縄戦で「集団自決」によって83人が犠牲となった読谷村のチビチリガマで、慰霊祭が行われました。

アメリカ軍が沖縄本島に上陸した翌日の1945年4月2日、読谷村波平のチビチリガマ(ガマ=自然洞窟)では、肉親同士が毒を注射するなどして集団自決(強制集団死)が起き、83人が命を落としました。

遺族・與那覇徳市さん
「平和を願っているけれども、力が及ばない」「おじぃ、おばぁ、おじさん、おばさんたちよ。戦世からもう80年にもなっているよ」

5日の慰霊祭には遺族のほか、一般の人も参列し、平和への祈りを捧げました。

遺族会・與那覇徳雄会長
「去年も2人、証言者が亡くなり非常に残念ですが」「遺族の皆さんも、2世3世が来ていますし、関係者も若い人たちが来ていますので大変いいかなと思っています」

ことしの慰霊祭は去年よりも一般参加者の姿が多く見られたほか、遺族でアーティストの与那ユウさんのライブも披露されました。