1972年(昭和47年)5月15日。東京の日本武道館で開かれた、内閣主催の「沖縄復帰記念式典」。会場に響き渡っていた祝典の序曲「飛翔(はばたき)」を作曲したのは、宮古島出身の女性でした。

1972年の「沖縄復帰記念式典」


日本人女性として初めて交響曲を作曲し、1986年に亡くなった、沖縄音楽の母、金井喜久子(1906~1986年 旧姓 川平)。

女性作曲家のパイオニア的な存在でありながら、これまであまり知られてこなかった金井の人生を、地元宮古島で表現する舞台が、来月に迫っています。

女性作曲家のパイオニア・金井喜久子

▼金井喜久子プロジェクト発起人 宮城さつきさん
「ここの土壌、空気、人の営みがあって、その中で紡がれたメロディー、それが金井さんの手によって新たな音楽として生まれた。(舞台を)この地でやることの意味はすごく大きい」