ふたりは、浦添の海を保全しながら活用する「里浜づくり」や、環境学習「カーミージー探検隊」の企画に19年間も取り組みました。港川小学校の生徒を対象に、浦添西海岸の生きものを観察する体験学習です。

環境学習のようす



▽鹿谷麻夕さん
「これが生きているサンゴです、茶色い所は生きています」「だから踏まないで欲しい」

こうした取り組みは、国をも動かしました。6年前に開通した西海岸道路は当初、海を埋め立てて道路を作る計画でしたが、地域の子どもたちのために、今ある自然を残していくことを訴え、計画は「埋め立て」から、一部、環境への影響が少ない「橋」へと変更されました。



▽鹿谷麻夕さん
「大きな埋め立て計画は、計画してからできるまでに、20年とか30年とか時間がかかるはずなので、今計画している人は、この埋め立て地を多分使わないです。使うようになるのは、今の子どもたちですよ。彼らに、沖縄の財産として何を残すのか。本当にこの海をどうしていったら良いのかをみんながちゃんと自分に問い直してほしいし、社会に問い直してほしいなと思います」

鹿谷さんは、写真集制作に向け、浦添の海の写真をエピソードとともに募集しています。今昔は問わず、どんな思いででもOK。締切は9月いっぱいだということです。詳細は、「里浜22」のインスタグラムなどで紹介されています。