新年にあたり、天皇皇后両陛下と長女・愛子さまが、馬にちなんだ伝統工芸品と写る写真などが公開されました。

工芸品は、佐賀、鳥取、富山の伝統的な人形で、ご一家はそれぞれ手に取り陛下は「良い鈴の音ですね」、皇后さまは「小さくてかわいらしいですね」、愛子さまは「鞍も描かれていますね」などと話されていたということです。

また、天皇陛下は国民に向けて感想を寄せ、戦争の記憶を語り継ぐ重要性に触れたうえ、2026年が良い年になることを願われました。

以下、全文です。

「昨年は、戦後80年という節目に当たり、先の大戦を思い起こし、戦中・戦後に人々が耐え忍んだ苦難と、人々のたゆみない努力により築き上げられたの我が国の平和の尊さに改めて思いを致すとともに、これまでの歩みを今後とも語り継いでいくことの大切さを心に刻みました。一方で、現在も戦争や紛争により、世界各地で多くの人々の命が失われていることに深く心が痛みます。平和な世界を築いていくために、人々が対話を重ねながらお互いの理解に努め、協力していくことの大切さを感じます。

昨年も、地震や豪雨、林野火災、大雪などによる災害が各地で発生したほか、物価の上昇などにより、苦労された方も多かったことと思います。困難を抱えている人々のことを案じるとともに、そのような人々のため、また社会のために地道に活動に取り組んでいる人も多いことを心強く思っています。今年も、人々がお互いを思いやり、支え合いながら、困難な状況を乗り越えていくことができるよう願っています。

新しい年が、我が国と世界の人々にとって、希望を持って歩んでいくことのできる良い年となることを祈ります」