中国で、新たに「侵略戦争を美化する服装を身に着けること」を禁止する改正治安管理処罰法が、きょうから施行されます。侵略戦争は日中戦争を指しているとみられ、旧日本軍の軍服などが処罰の対象になる可能性があります。
中国できょう施行された改正治安管理処罰法は、「公共の場所で侵略戦争を美化する服装を身に着ける」行為に、最大で10日以上15日以下の拘留と日本円でおよそ10万円以下の罰金を科すとしています。
当初、この改正法には「中華民族の精神を損なう衣服の着用」を違法行為とする条文が盛り込まれていましたが、専門家から「文言があいまいで権力の乱用が生じやすくなる」と懸念の声があがり条文が削除されました。
その後、「侵略戦争を美化する服装」を禁止する条文が盛り込まれましたが、条文では具体的にどのような服装を指すのか明らかにされていません。
侵略戦争は日中戦争を指しているとみられ、旧日本軍の軍服を着ることなどが処罰の対象になる可能性があります。
また、この法律は外国人も対象となり、国外退去処分が適用されることもあります。中国ではこれまで旧日本軍の軍服を着て食事をしていた女性らが5日間の拘留処分を受けたほか、結婚式で旧日本軍の軍服のような服を着た新郎の動画をネット上に公開したとして、関係した若者6人が警察に拘束されるなどしています。
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