先月、那覇市の複合施設で人体への有害性が指摘される「PFAS」を含む消火用の水が、漏れ出ていたことが分かりました。

先月18日、那覇市安謝の複合施設の屋上に設置された消火用の水を貯蔵するタンクから、PFASを含んだ水が漏れ出ているのを住民が発見しました。

宮城記者
「こちらのパイプを逆流してタンクに溜まった水が、パイプをつたって、外へ排出されました」

市の担当者によって、その日のうちに水は止められましたが、漏れた水からは国が定める暫定目標値を超える、1リットルあたり85ナノグラムのPFOSが検出されていて、パイプをつたって近くの河川へ流れ出たとみられます。

去年7月に那覇市の別の施設の消火設備から泡消火剤が噴出した事故を受けて、市は今年3月にこの施設も消火用水を保管するタンクを入れ替えていましたが、タンクと連結した地下の水槽に残ったPFASが漏れ出ていた可能性があります。

市はPFASを含んだ水槽の撤去と改修に向けて、作業工程を確認しているということです。