▽狩野史江さん
「(平和と)全く逆のことを島で起こされて大変迷惑をしております。今世界で軍備があるから安心、と思ってるところがあるでしょうか?戦争をしているところで、軍備あるところこそ狙われていますよね」

狩野史江さん



日米幹部の会見に合わせ、訓練に反対する住民有志が開いた会見では、与那国島で活発化する軍事的な動きを懸念し、中国との緊張は「軍事ではなく対話で平和的に解決してほしい」と訴える声が続いた。

▽小嶺博泉さん
「国境地帯、また沖縄・先島はその地理的な特性、地政学的なところからですね、(安全保障の)責任を負わなければならないみたいなことを言われたりしますけれども、私たちも日本国民ですよね」

対話による緊張緩和を訴えた与那国島の住民有志

与那国島における軍事的な思惑が表面化したのは、今から17年前の2007年にさかのぼる。

▽上空の取材ヘリからリポート(2007年)
「与那国町の上空です。米海軍の掃海艦がゆっくりと、民間港、祖納港に入港しました」

初めて与那国島に米海軍の掃海艦が入ったのは2007年



沖縄の日本復帰後初めて米海軍の掃海艦が与那国島に入港。沖縄戦での組織戦が終わったとされる日「慰霊の日」翌日の強行で、県と当時の町長、そして県民が反対した。

米海軍の掃海艦入港に抗議した人たち(2007年)