九州・沖縄を管轄する、陸自西部方面隊の荒井総監は、南西諸島での訓練の重要性を強調。国境に最も近い与那国島で日米の連携を強調することで、中国を牽制する狙いだ。

”国境の島”で日米の連携を強調

7月28日から8月7日まで、九州・沖縄の各地で実施された日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」は、「不屈の竜」を意味する。想定は「離島防衛」で、国内最大規模の共同訓練だ。

訓練には、今年3月にうるま市の陸上自衛隊勝連分屯地に発足した第7地対艦ミサイル連隊が初めて参加し、12式地対艦ミサイルの展開訓練などを実施。

与那国島には、今回初めて米海兵隊の最新レーダー「TPS-80」が持ち込まれ、負傷者の搬送訓練や米軍による気象観測訓練も行われた。

与那国島には米海兵隊の最新レーダーが展開

与那国駐屯地で、日米の連携と抑止力の重要性をアピールした荒井総監とロジャー・ターナー四軍調整官の2人はこの日、与那国町役場を訪れ糸数町長とも面談した。

▽記者 「町長とはどんな話を?」

▽在沖米軍 四軍調整官 ロジャー・ターナー中将
「ここに来れたことに感謝を伝えた よいサポートに感謝している」

糸数与那国町長と面談したターナー四軍調整官(左) 提供:米国防総省

関係者によると、1時間に及んだ面談の中で、今後も与那国島で訓練をしていく必要性などが話題に上がり糸数町長は、これに理解を示したという。