万が一熱中症になった場合、命を取り留めても、重症化してしまうと後遺症が残るケースも少なくありません。

そうした悲劇を防ぐためには、濡らしたタオルで全身を包んで冷やしたり、水をかける、保冷剤で首やわきの下を冷やすなどの応急処置が必要です。

▽琉球動物医療センター・周本剛大院長
「重症化すると、人でいう多臓器不全みたいなことが起こるケースがある。腎臓や肝臓がやられる、脳障害や心筋障害がおこるので、そこまで起こると助からないことが多い」

「我々はその状態にならないようにするために、早期の治療介入。点滴をすることと、冷やすことが重要になってくる」

屋内での熱中症のリスクがあるのも、犬と人は同じです。周本医師は、日中、家を留守にする際にはカーテンをした上でエアコンをつけて部屋を涼しく保つほか、屋外の場合は、西日など直射日光が当たらない、風通しのいい場所で芝や土の上などで飼育し、暑さが厳しい日には玄関に入れるなどの対応を取ってほしいと話します。

▽琉球動物医療センター・周本剛大院長
「飼い主の行動が動物の命を守る事は間違いないので、そこを認識して行動してもらうことが重要」

▽飼い主
「この子たちは僕たち人間がいないとだめですので本当に、しっかり管理するのは飼い主の責任。家族の一員ですので、コントロールしながら(猛暑でも)ストレスも発散させてあげたいですね」

散歩の時間は今の時期だと朝7時まで、夜は8時以降がいいとされています。この猛暑を乗りこえ、大切な家族の命と健康を守る適切な対応が求められています。(島袋剛)