生理による不調を打ち明けられない 性教育も原因に

黄体ホルモンの増減などによって生じる生理痛。症状が重い人は「雷で打たれたよう」「刃物で刺される」といったような表現で痛みを表し、鎮痛剤がないと生活できないほどの苦痛に襲われます。そして生理前にも3日から10日間にわたり精神や身体的な不調が続くPMS(月経前症候群)など毎月、女性はこの激しい痛みや不快感と向き合わなければなりません。

しかしー

生理痛に悩む女性
「なんか病気ではないと言われるし、自分さえ我慢していたらいいっていう感じでこれまで過ごしてきている」

「女性でもキツさに差があるから、伝えても理解してもらえないかもしれないので、打ち明ける不安は大きい」

声を大にして生理による不調を訴えにくいのは、性についてきちんと学ぶ機会が少なかったことも大きな要因の1つとされています。

早い人では小学校高学年ごろ心身に変化が訪れる「生理」。しかし街で声を聞くと、義務教育の中では男女が一緒に学ぶ機会はなかったと人々が口を揃えます。

40代女性
「この授業は男女別ですよと、それぞれで学びましょうねという感じで男子は別の教室に移動していた」

30代男性
「今だからこそ、何の授業を女子だけでしていたかはわかるけど、授業で生理のことや、女性の辛さを教わったことはない。今でもなんとなくしか理解できていないと思う。自信はないです」

10代女性
「女子だけで受けた授業でも生理について教わった記憶がない、その仕組みや、体内の仕組みは教えてもらったが、実際に来た時にどうしたらいいのか、ナプキンを変えることなどを教えてもらったことがない」

生理用品の使い方など、具体的な対応は教えてこなかった学校現場。女性の多くは家族から聞いたり、現代ではネット上の情報によって知識を得ているケースがほとんどだといいます。