わくわくドキドキする「こども時間」を作りたい

クリニクラウン 伊佐常和さん
「笑顔にはいろんな笑顔がある。ひとつの笑顔は、やっぱり周りに気を遣って、元気に見せたい笑顔もあったり、オペ後やつらい治療を受けているときは、笑えないんですよ。笑顔を見せてもらうんじゃなくて、笑顔を引き出すんじゃなくて、笑顔になれる環境、心が笑顔になれる環境を作るのがクリニクラウンだなということで、それが心が動いてる、わくわくドキドキしてる時間…“こども時間”と我々は言ってるんですけど、そういう時間を子どもと一緒に過ごしたい」

クリニクラウンの存在は、入院中の子どもの家族にとっても、心の支えとなっているようです。

子どもが入院中の母親
「子どもたちだけじゃなくて、親も息抜きや気分転換になる。楽しそうな子どもたちを見ると、やっぱりうれしいので、すごく大きなことだなと思った。子どもにとっては、ただの入院ではなくて、病院は生活の場・成長する場という環境を整えてくださっていると思う」

クリニクラウンとして、病気や障害で治療を続ける子ども達に「こども時間」を届け、笑顔になれる環境づくりに取り組む伊佐さん。その活動は、全ての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進するSDGsの目標につながっています。

クリニクラウン 伊佐常和さん
「笑顔が作れなかったら、作らなくてもいいんですよ。笑いたくなかったら笑わなくていいんですよ。でも、一緒に関わったということが、子どもたちにとって、ものすごく気分転換になる」

いま、伊佐さんは、沖縄に新たなクリニクラウンを誕生させようと奔走中。ワークショップをひらくなどして、クリニクラウンの役割や必要性について理解をよびかけながら、活動の範囲を、沖縄本島だけでなく、離島にも広げたいと願っています。

クリニクラウン 伊佐常和さん
「沖縄在住のクリニクラウンを作って、沖縄の子どもたちに“こども時間”を届けていきたい。活動を根づかせて広めていきたいというのが夢です」