普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、環境保全策を指導する国の第三者委員会が、ジュゴンの生息調査の規模を縮小するよう助言しました。

普天間基地の移設工事に伴う環境保全策を指導・助言する国の環境監視等委員会が19日那覇市で開かれました。

この中で委員会側は、沖縄防衛局が環境保全措置の一環として埋め立て予定海域周辺で実施しているジュゴンの生息調査について、規模を縮小するよう助言を行いました。
その理由については、過去4年間の調査でジュゴンの鳴き声の可能性のある音が検出された以外に姿を確認できず、生息につながるデータを得られていないとしています。

助言に対し、沖縄防衛局の担当者は調査の縮小を検討する考えを示しました。

一方、委員会は埋め立て予定海域周辺でジュゴンの生息が確認されなくなったことと工事の関係について「直接の影響は見当たらない」としています。