アメリカ軍が嘉手納基地でのパラシュート降下訓練を強行する現状を受け、嘉手納町議会はきょう、議員全員で沖縄防衛局を訪ね訓練の全面禁止を要請しました。
議員らは当初、「3か月連続」での強行に抗議する予定でしたが、3月14日は4か月連続となる訓練が強行されたばかり。抗議が追いつかないほど地元を無視する軍の姿勢が際立っています。

オスプレイ飛行再開に注目が集まるなか、嘉手納基地で行われたパラシュート降下訓練。

県内でのパラシュート降下訓練は、原則伊江島で実施するとした日米合意にも関わらず、アメリカ軍は合意の「例外」として嘉手納基地での訓練を繰り返しています。


こうした事態を受け地元の嘉手納町議会は3月15日午前、訓練の全面禁止などを求めて議員全員で沖縄防衛局に要請しました。

しかし伊藤晋哉局長は、現在伊江島補助飛行場の滑走路が使用できないとして、日米合意の例外として嘉手納基地での訓練を改めて容認しました。

嘉手納町議会 安森盛雄
「嘉手納町議会は今まで何百回と抗議要請をしています。しかし何の変化もないのが現実。目に見える形でやってほしい」

この問題をめぐっては、13日にも県が沖縄防衛局やアメリカ空軍などに訓練の中止を要請していましたが、14日の訓練はこれを無視して行われた格好です。

嘉手納町議会は今後、アメリカ軍に対しても直接抗議することを検討しています。