県や地元自治体が中止を求めるなか、アメリカ軍による嘉手納基地でのパラシュート降下訓練が4か月連続で強行されました。

竹内記者
「今、輸送機からアメリカ兵が降りてきました。地元が反対の意思を示す中、嘉手納基地でパラシュート降下訓練が行われています」

3月13日午後3時半過ぎからおよそ40分間にわたって、合わせて24人の兵士が嘉手納基地の上空からパラシュートを使って、滑走路付近に降下する様子が確認されました。

県内でのパラシュート降下訓練は原則、伊江島で実施することで日米が合意していますが、アメリカ軍は伊江島の滑走路の状態が悪いことを理由に「例外」として4か月連続で嘉手納基地での訓練を実施しています。

當山嘉手納町長
「国が判断すると、米軍もそれを根拠にして訓練を実施することになるので、例外的な場合の国の判断は厳格にしていただきたい」

この問題をめぐっては13日に県が沖縄防衛局やアメリカ空軍などに訓練の中止を要請していました。また、今月5日には嘉手納町議会が訓練の全面禁止を求める抗議決議を全会一致で可決しています。