若者も参入できる、面白い農業を

水不足解決の糸口を握るのが「地中かん水装置」です。通常、地表にあるかん水装置を、地中に埋めることで、水の有効活用を狙います。

琉球大学 川満芳信教授
「根っこの近くで水が手に入るわけだから、植物が吸収しやすいし、撒いた水が例えば100%利用できる」

水を撒くタイミングや量も、気象データをもとに決めました。

琉球大学 渡邉健太さん
「日射量とか気温とかを使うと、1日にどれだけサトウキビが水を消費したかったのがわかる。そしたら水を撒いてくださいってことを金川さんに電話で連絡して」

サトウキビ農家 金川均さん
「僕もこういったのが欲しかったんですよ。こういったのは、僕らのアイディアがなかなかできないもんで。この水がですね、この島には無くて。データがあれば、もっとよりうまく水を使えるんじゃないかと思って、将来的にも面白い農業ができるんじゃないかと思って、次の若い子に恩返しでもできればと思って、一生懸命やっているところです」

サトウキビの島・南大東島ではじまった、先端技術を活用した「スマート農業」。島の産業を未来につなぐ現場を訪ねると、開拓精神を受け継ぐ人々の熱い眼差しに出会いました。