違法な訪問販売で去年、業務停止を命じられた「布亀の救急箱」で知られる「布亀」で働いていた女性が「停止期間中も訪問販売を続けるよう強いられた」として、12月26日に提訴することが分かりました。

 兵庫県西宮市に本社がある「布亀」は、乳製品の訪問販売で認知症の高齢者らと契約を結んだとして去年3月、消費者庁から訪問販売に関する一部業務を半年間停止するよう命じられました。

 しかし、配達員として働いていた女性は「上司から訪問販売を続けるよう強いられ、業務停止命令に背かざるを得なかった」と訴えています。

 (女性)「『なんてことをしていたんやろう』と。弱い自分にしんどくなってきて。後悔としんどさがまだ残っている」

 女性は「不正をしている恐怖から営業活動に消極的になるとパワハラや嫌がらせを受けるようになり、配達員を契約途中で打ち切られた」とも主張。26日、賠償を求めて大阪地裁に提訴する方針です。

 JNNは12月22日、布亀に書面で事実確認を求めましたが、これまでに回答はありません。