56世帯136人が孤立状態 防災ヘリが水や食料を運搬
一方、日田市では孤立した集落がー。
(高橋宏明記者)「日田市の道路は大量の木や土砂が流れ込み現在通れなくなっているため、復旧作業が進められています」
日田市小野地区の一部集落では地区につながる道路が寸断され、住民基本台帳上では56世帯136人が孤立状態となっています。道路復旧の見通しが立っておらず、県の防災ヘリが水や食料を運んで対応しています。

小野地区の住民が撮影した10日の小野川は濁流であふれ、各地に甚大な被害をもたらしました。
(高橋記者)「こちら小野地区にある橋だが、流れ着いた大木でガードレール押しつぶされている」
田植えを終えたばかりの水田に泥が流れ込みました。

(農家)「田んぼとしてはもう使えない状況・小石がこんなに入っている」
(井口キャスター)「日田市の花月川です。川幅を広げる工事が終わっていたのですが、今回の豪雨で再びはん濫しました」
日田市の花月川は財津橋付近ではん濫。周辺の住宅などに川の水が流れ込み、住民が片付け作業に追われました。
(住民)「(河川の改修工事を)しているけどやっぱりそうなる。まあ自力で片づけるしかない」「一応、片づけてもらったけど、まだまだいっぱい泥がある。部屋には入られない」「水が何回も入るものですから怖いです、怖いです。昨日なんか全然夜から寝ていない」
一方、2017年の九州北部豪雨以降不通となっているJR日田彦山線ではー
(井口キャスター)「福岡県東峰村です。のり面が崩落し開業予定となっているBRTの専用道路が崩れ落ちています」

JR日田彦山線は8月末、BRTバス高速輸送システムで6年ぶりに復旧予定ですが、整備したばかりのバス専用道が崩落。JR九州は被害の状況を確認して今後の対応を検討したいとしています。
(住民)「もうあと1か月ちょっとですもんね。村の人全員期待していたんじゃないか」