DX推進と女性技術者の活躍で 持続可能な事業へ
従業員200人を超える長崎市の西海建設では、2年半前からデジタル技術を使った業務の効率化を進めています。

その1つが、人間の代わりに24時間働くロボットです。現在、スタッフの資格更新期限や社内申請書類のチェック、経費処理など20の業務をこなしています。

また、今年夏には、6か所の作業現場に360度カメラを設置。現場に行かなくてもタブレットやパソコンなどからリアルタイムでの現場確認が可能になりました。
単に移動時間の短縮だけでなく、複数人でのチェックによる作業効率アップにもつながっています。

女性技術者も積極的に採用し、現場監督の業務を分担しています。
現在、女性技術者は10人。1人あたりおよそ5つの現場を担当し、測量やドローンでの写真撮影書類や、設計データの作成を行っています。

女性技術者 平野愛摘さん(入社6年目)24歳:
「建設業は地図に残る、自分の仕事をした足跡が残るということで、建設業を選びました。働きやすい職場だなと思いました」

女性技術者 中村陽南子さん(入社5年目)24歳:
「女性が活躍できる仕事もたくさんあるので、とても魅力的な業界だなという風に今は感じています」
西海建設では、こうした『デジタル活用による効率化』と『人材確保のためのリクルート強化』を同時に進め、2024年問題への対応を図っています。

西海建設 土木工事部 DX推進課 竹下友作係長:
「モノづくりのプロセスは変わってまいりました。常に改善して技術の向上を図っていかないと産業として衰退してしまいますので、建設業界や各企業の使命としてやっていく必要があると思っています」
【住】画期的な取り組みですね。ただ、長時間労働の原因となる『工期の問題』は、工事を “受注する業者”だけでなく、“発注する側”も対策が必要なのではないですか?