21区分の特定行為 長崎で研修が受けられるのは9区分

【平】医師の診療補助をするためには、看護師は『特定の病院で 1年間の特定行為研修』を受ける必要があります。
県内での研修修了者は48人で、すでに医療現場で活躍しています。

ただ、県内で研修を受けられる病院は、長崎大学病院と長崎医療センターの2か所に限られていて、全部で21区分ある特定行為のうち、9区分しか受けることができません。
県看護協会では「在宅医療を支えるためにも研修機関の数が増え、研修受講者が増えることを期待したい」ということです。

薬剤師が よりきめ細やかな『服薬指導』

【住】医師業務の「タスクシフト / シェア」は看護師だけでは足りませんよね?
【平】はい。看護師だけでなく、薬剤師も準備を進めています。
特に病院に勤める薬剤師は、患者さんの入院から退院までの服薬指導などを積極的に行っています。
長崎県病院薬剤師会の会長も、薬剤師の活躍の場が増えることを期待しています。

長崎県病院薬剤師会 大山 要会長:
「特にこれからはさらに薬の専門家として役割の強化が求められるんだろうと思います。
例えば、患者さんが持ってこられた持参薬の確認をして──
病院内に適切に使用されることとか、
患者さん個人ごとに薬の投与量を変えるなどの投与量設計ですとか、
『各職種の役割強化』ということは、医師が診療に集中していただけるそういった時間にもなろうかと思います。

薬剤師は患者さんに寄り添って、適正な薬物治療が行われるようにそれを支援するという使命がありますので、そこを感じていただければなと」