地元ならではの詳しいガイドで人気

【平】国内の来訪者に関してはリピーターも多いという“平戸市の春日集落”の取組みが非常に興味深いと思います。

平戸市の春日集落は、海から山間部まで連なる美しい棚田が特徴です。

平戸市は春日集落の世界遺産としての価値を伝えるため、空き家を活用し、案内所『かたりな』を整備しました。

春日町まちづくり協議会 寺田 賢一郎会長:
「(地図を見せながら観光客に説明)世界遺産の集落としてはこの集落があって、棚田があって、この山までがここの世界遺産なんですね。
ここ自体は明治になったときに、カトリックにならずに “隠れキリシタン”として禁教当時の信仰を続けたので、教会がないんですね」

世界遺産としての価値を、地元に住む人ならではの詳しい説明と展示で補っています。

観光客(熊本から):
「良かったって感じですね。実際のものも展示してくれてて。見られると思ってなかったんで」

『かたりな』で大切にしていること、それは来訪者とのコミュニケーションです。この地へ足を運んできた人たちに、お茶や自家製のお菓子をふるまうことで、何気ない会話が始まり、来訪者も自らも、楽しいひとときを過ごしています。

山口 みつ子さん(春日集落住民):
「自分のいいところも悪いところも、みんなさらけ出して、お客様に聞いていただく。
また、お客様のいいところをいただく。それだけでも最高だと思っております」