低脂肪パンに新たなファンが…妊娠中、病気で食事制限
店をオープンして1年半。
山川さんのパンのファンは増え、1日に焼く200個が完売する日もあります。

客:
「普通のパンと違和感ない。妊娠中に結構太って、パンも食べたらダメって言われていた。
パンが好きなんで…。ここの食べようと思ってファンになりました」

客:
「病気とかしたら、裏の成分表とかを見るようになったんですけど(市販のパンだと)炭水化物が多かったりとか。
(ここのパンは)脂肪も少ないし、食べごたえもある」

“食べたい”“選びたい”の気持ちに、もっと応えようと、去年からはキッチンカーでの移動販売もスタート。
建築士で、夫の吉信さんが作りました。

夫・山川 吉信さん:
「ここ(店舗)だけだとやっぱり遠くて、皆さん足を運んでもらうのも大変なので。
一生懸命(子どもが)食べられるものを(妻が)作ってくれて。
自分たちだけじゃなくて、いろいろ病気がある方とか、食べられない方が(他にも)いらっしゃるんだな」

山川 ほづみさん:
「皆さんのところに出張っていうか、パンを運べるって思って、嬉しかったです」
好きなものが食べられない辛さを知っているからこそ、寄り添えるあたたかさがあります。

山川 ほづみさん:
「“どれにしようかな”って選ぶ楽しみ…やっぱり選ぶ時って楽しい。
選ぶ楽しみを、たくさんの方に知っていただけるようにって思ってます」

家族のために作り始めた山川さんの“低脂肪パン”。
小さな工房を飛び出し、優しい味を届けています。