長崎県と佐世保市が川棚町に計画している「石木ダム」
国からの事業認定を受け10年目となった今年、反対地権者から“強制収用”した土地での工事が始まるなど、現地では新たな局面を迎えています。

「県のやることはいつも不意打ち」反対住民は重機の前に座り込み

里山の豊かな自然が残る川棚町 川原地区

澄んだ水と生き物たちに囲まれながら、13世帯50人あまりが、今も生活を続けているこの地に、石木ダムは “半世紀以上”をかけて造られようとしています。

ダム反対住民 石丸 勇さん:
「全国的にも例がない、すべての土地を強制収用するような、そういうことをやってでも造らんといかんような、そんなダムじゃないですよね」

工事が進む石木ダム予定地。
反対地権者の土地は、2019年までに全て『強制収用』されました。

そして県はことし3月、強制収用した土地で、初めて重機を使った工事を行い、住民らは激しく反発。

重機の前に座り込むなどして、工事を阻止しました。

ダム反対住民 岩下 すみ子さん:
「“不意打ち”ですよ、いつでも(県が)やることは。
自分達ができることは、現場に入って“抗議”をするしかできないですもんね」