
山奥でまず課題となるのが通信ですが、それを解決するのがこの四角い物体。
これは人工衛星を利用し、インターネット通信をするためのアンテナです。


アドミン 山口 知宏 代表取締役:
「これはほんとに宇宙空間から通信しているので何がメリットがあるかというとこういう山奥とかでも。もうみなさん電波入んないでしょ?でもこれは衛星から持ってくれば(通信が)可能なんですよね。離島とか山奥とか高低差があるところ、電波塔がないところとかケーブルがないところとか。だから長崎とか特に強くて」

通信の問題が解決したら次は“産業の創出”
現在は、情報通信技術を用いた『スマート農業』に挑戦しています。



Q何が見えるんですか?
平田 研 副知事:
「ディスプレイがいっぱい出ています。ここには何かディスプレイがあってあとキーボードもここにあって。キーボードもいじれるわけですよね?」
アドミン 山口 知宏 代表取締役:
「そうです。今コントローラーでしてますけど設定によっては直接手で触れます」


こうした技術を用いて、離れた場所にある複数の田畑の様子を同時にリアルタイムで確認できるほか、気象庁のデータなどと照らし合わせながら、自宅から水やりができます。
ことしは収穫までこぎつけました。

人口減少対策として─限られた人の力で “生産性を上げ” “新産業を創出”
これは長崎が抱える最大の課題──“人口減少”を見据えた取り組みです。


アドミン山口知宏代表取締役:
「同時に10か所でも20か所でも畑をコントロールすると、遠隔操作で。そしたら少ない人口で産業ができる」
「ぜひ一緒に新産業を。新産業のためにあるようなコンセプトなので。ぜひ」

長崎県 平田研 副知事:
「通信インフラが整ってないからということで、あまり先進的にできなかった部分が逆にできるようになったりするっていうのは、ものすごく夢がある話ですよね。大いなる進化を期待しています」

アドミン 山口 知宏 代表取締役:
「少子高齢化社会に対して、すごく効果的なアプローチかなと思っていて、インパクトが大きいものだと思ってます。“限られた人たちの力で仕事の生産を上げていく”と。そういったところに繋がっていく」

『誰一人取り残さない』をモットーに、技術の力で長崎の活性化を目指す山口さんの今後に注目です。
アドミン山口知宏代表取締役:
「都会の価値と地方の価値を逆転するような時代がいつか来ると私は思ってます」
なお、山口さんが開発を進めているまちルートヴィレッジには、今年中に山口さんを含め5人ほどが移住する予定だということです。