人口減少が続く長崎で、ITの最新技術を使い、限られた人の力で『生産性を上げ』、『新たな産業を創出』しようとしている企業があります。
今回の“長崎ネクストスタイル”は IT技術で社会課題の解決に挑む、長崎市の『アドミン』の社長、山口 知宏さん(34)を紹介します。


奇妙な“いでたち”で 奇妙な“動き”をするこの男性──


アドミン 山口 知宏代表取締役(34):
「いやーすごいっすよ。やってもらうとね。全然新しい世界というか」
Q長崎のためになりそうですか?
「長崎のためにしかならないと思います」

山口知宏さん、34歳。
最新技術の力で長崎が抱える社会課題に取り組んでいます。


山口さんは『システム開発』や『ウェブサイト設計』を行う企業の経営者で、これまでに官公庁はもちろん新聞社、雑誌社などの案件を1,000件以上手掛けてきました。

アドミン山口知宏代表取締役:
「例えば飲食店だと(客が)セルフでオーダーするようなシステムですね。今まで紙のメニューだったのをタブレットに変えてタップすると注文出来たり、総合的にソフトウェア、ハードウェアのお手伝いをさせてもらってますね」
あるのはハイスペックPCの無人本社!? 職場はメタバース

およそ20人の従業員を抱えるアドミンの本社があるのは、長崎市出島町。
ワンルームのこの部屋にあるのは、独自に開発したという家庭用100台分のスペックを備えたパソコン1台のみ。
Q何もないですね
アドミン山口知宏代表取締役:
「そうですね。無人本社となっております」
Q従業員は?
アドミン山口知宏代表取締役:
「当社は全員テレワークですので会社はメタバースにあります」



メタバースとはインターネット上の仮想空間のことで、アバターと呼ばれる自分の分身を操作し、他の人とコミュニケーションをとることができます。
最近では高校や大学の授業といった教育現場でも活用されています。
長崎北高では去年12月『メタバース体験留学』が行われました。