20代で長崎を離れた今日子さん。
実は海外や東京などを拠点に活躍してきたヘアメイク・ネイルアーティストです。

ネイルの客:「(からすみは)自分では買わないですよね。可愛かったらおしゃれな(見た目だったら欲しい)」

からすみに馴染みがない人たちにも“からすみの魅力”を知ってもらいたい──

この日、今日子さんが向かったのは『パッケージ専門店』です。
定番の“木箱”からイメージを変えようと、今日子さんならではの視点を取り入れようとしています。

今日子さん:「これ」
担当者:「なるほど。オシャレな感じですね」
今日子さん:「木箱のことは忘れてもらっていいです」

担当者は、海外でも人気でおしゃれな『フレンチブルー』の紙のパッケージを提案しました。
しかし“飴色のからすみ”との相性は…

今日子さん:「オエって感じになるね。反対色で…。万人受けはしないよね」

からすみとの色のバランスがとれず断念!試行錯誤が続きます。

担当者:「からすみっていうと、どうしても“和のイメージ”が強かったんですけど。視点が全然違う方向から見えているのかなと思いますね」

今日子さん:「もっと簡単に手に取って。カラスミ初心者も簡単に食べられるように工夫していきたいですね。

少しでも私が習得できる部分は習得して、(伝統を)つなげていけたらなって」

いま新商品として企画中なのは、『チョコレートのようなパッケージに入ったからすみ』です。

伝統の中に現代の工夫も加えながら“樺島でのからすみ復活”への挑戦が続いています。

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2022年12月現在、今日子さんはパッケージ製作やウェブサイトの立ち上げなどのためクラウドファンティングを行っています。