日本三大珍味の一つ長崎名物 からすみ。
近年は、原料となる“ボラの減少”で一大産地だった長崎市の樺島では、最後に残った店が5年前に廃業しました。
『伝統を絶やすまい』と、復活にむけロンドンや東京を拠点に活躍したヘアメイク・ネイリストが立ち上がりました。

いまが旬のからすみ──
日本三大珍味の一つともいわれ、酒のつまみなどに珍重されます。
ボラの卵巣を塩漬けして干し固め、その形が中国の書道用の墨に形が似ていることから“唐墨”と名付けられたと言われています。
長崎名物のひとつで、長崎市野母崎の樺島は、かつて、からすみの一大産地でした。
■ 原料のボラが獲れなくなった

そこに唯一残っていた『小川勇士商店』は、最盛期には全国各地へ1,000本のからすみを製造していましたが、5年前、3代 114年の歴史に幕を降ろしました。

その大きな理由は原材料の減少です。2017年と18年、地元の長崎魚市では、からすみの原材料となる”ボラ”の水揚げはほぼゼロ。跡継ぎもいなかったため廃業を余儀なくされたのです。

松本 今日子さん(48):「小さなときから食べてるものはすごく大事で、それがいざ無くなってみると すごく悲しくて。でも食べようとした時にはもうなくて。いつまでもあり続けるのって当たり前じゃないので、(復活には)勇気がいりましたけど」

3代目の姪で樺島で生まれ育った松本 今日子さんです。
廃業を目の当たりにして伝統を絶やすまいと、今年『からすみ復活』にむけて立ち上がりました。











